ホットスタンバイ
ホットスタンバイとは、現用系と予備系の2系統で構成されるデュプレックスシステムの一つで、予備系のOS及び業務用プログラムを稼働させた状態で用意しておき、障害発生時にはすぐに予備系に切り替える方式です。
ホットスタンバイでは、現用系と予備系で処理状態やデータを同期させておくことで障害発生時に即時に業務を再開できます。
その他には、予備系の待機状態と、障害発生時の切り替えに要する時間から、以下の方式があります。
- コールドスタンバイ:電源を落とした状態で予備系を待機させておく方式です。障害発生時には、予備系の電源を投入後、業務用プログラムを立ち上げて現用系の処理を引き継ぎます。
- ウォームスタンバイ:予備系はOSが起動していますが、業務用プログラムは起動していない状態で待機させておく方式です。障害発生時には、業務用プログラムを立ち上げて現用系の処理を引き継ぎます。予備系の待機中にはバッチ処理などを行う場合もあります。
平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前
ア 現用系が故障すると、現用系に対応した待機系に手動で切り替える。正常時には、待機系をバッチジョブに利用できるので、高いシステム稼働率が実現できる。
これは、ウォームスタンバイです。
イ 現用系が故障すると、動作状態にある待機系に自動で迅速に切り替える。故障が発生したことを利用者に感じさせないような切替えが実現できる。
これが正解です。
ウ システムを3重に冗長化して並列運転し、それらの処理結果の多数決をとって出力する。高い信頼性が実現できる。
これは、3重系多数決システムです。
エ ネットワークが異なる複数台の現用系マシンのいずれかが故障すると、1台の予備機を立ち上げて、ネットワークや制御を自動的に切り替える。費用を抑えながら高い可用性が実現できる。
これは、コールドスタンバイです。