ZigBeeの特徴、背景、過去問例です。
特徴
- 近距離無線通信技術の一つ
- 2.4GHz帯の周波数帯域を使う
- 下位層にIEEE 802.15.4-2015(IEEE Standard for Low Rate Wireless Networks)を使用する
- 伝送速度は20kbps〜250kbps(Bluetoothよりも低速)
- 伝送距離は30cm程度
- 無線LANやBluetoothに比べて消費電力が抑えられる(乾電池程度の電力で数年稼働)
- 最大接続台数は理論上65,536台(Bluetoothに比べ非常に多い)
- 低コスト
- 家電製品のリモコン制御やセンサネットワーク、スマートメータなどへの応用がある
背景
- IoTなどセンサネットワークの拡大を目的に検討され、規格が策定された。
- ZigBeeの名称は、ミツバチ(Bee)が、花の周りをジグザクに飛び回る行動にちなんでいる。
過去問
平成29年度秋期ネットワークスペシャリスト試験
ZigBeeの特徴はどれか。
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午前2 問1】
ア 2.4GHz帯を使用する無線通信方式であり、一つのマスタと最大七つのスレーブから成るスター型ネットワークを構成する。
イ 5.8GHz帯を使用する近距離の無線通信方式であり、有料道路の料金所のETCなどで利用されている。
ウ 下位層にIEEE 802.15.4を使用する低消費電力の無線通信方式であり、センサネットワークやスマートメータなどへの応用が進められている。
エ 広い周波数帯にデータを拡散することによって高速な伝送を行う無線通信方式であり。近距離での映像や音楽配信に利用されている。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2017h29_2/2017h29a_nw_am2_qs.pdf
ア 2.4GHz帯を使用する無線通信方式であり、一つのマスタと最大七つのスレーブから成るスター型ネットワークを構成する。:これは、Bluetoothに関する説明です。
イ 5.8GHz帯を使用する近距離の無線通信方式であり、有料道路の料金所のETCなどで利用されている。:これは、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)の説明です。ETC車載器とETCゲート間での通信に利用されています。
ウ 下位層にIEEE 802.15.4を使用する低消費電力の無線通信方式であり、センサネットワークやスマートメータなどへの応用が進められている。:正解
エ 広い周波数帯にデータを拡散することによって高速な伝送を行う無線通信方式であり。近距離での映像や音楽配信に利用されている。:TransferJet又はUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)に関する説明です。