サイトアイコン やさしいネットワークとセキュリティ

帯域制御、シェーピング【ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午後1 問2 No.3】

ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午後1 問2 No.3

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午後1 問2(一部、加工あり)】

【帯域制御の設計】
(1)帯域制御装置の機能
 Uさんは、ネットワークセグメントの構成変更が不要で、帯域制御を行うことができる帯域制御装置の導入を決めた。Uさんが選定した装置の機能は、次のとおりである。

(2)帯域制御方式の設計
 装置の機能を踏まえ、Uさんが考えた帯域制御方式は、次のとおりである。

④について、帯域確保の設定を行わなかった場合、TCの操作性が悪化することが懸念される。TCの操作性が悪化する原因を、プリント通信の特性に着目して25字以内で述べよ。:プリント通信が画面転送通信を圧迫するから。

 プリント通信については、本文に「PCからプリントサーバに印刷データを送信したときは、一時的に大量の帯域を使用する」「印刷量を把握できないプリント通信の帯域は確保しない」「プリント通信も広域イーサ網を経由するので、本社から広域イーサ網方向の通信に対して、帯域制御が必要になる」とあります。
 プリント通信により一時的に大量の帯域を使用した場合、他の通信で使用できる帯域が圧迫されることになり、TCの画面転送通信も影響を受け操作性が悪化します。

⑤について、本社から各支店方向の通信の帯域が、各支店のアクセス回線の契約帯域を超過したときに、帯域制御装置がパケットに対して行う制御の内容を、15字以内で述べよ。:送信タイミングを調整する。

 シェーピングは、指定された帯域を超えないように、流入するパケットをバッファに一時的に蓄積するなどして送信タイミングを調整することでパケットロスを回避する機能です。

モバイルバージョンを終了