特徴
- MTU(Maximum Transmission Unit)は、イーサネットパケット(フレーム)によって送信できる最大のデータ量のこと
- イーサネットフレームは「MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ」で構成されるが、MTUは「IPヘッダ+TCPヘッダ+データ」の部分の最大長である
- イーサネットフレームの最大長:1,518バイト
MACヘッダ:14バイト(宛先MACアドレス(6バイト)+送信元MACアドレス(6バイト)+タイプ(2バイト))
FCS:4バイト
MTU:1,500バイト - MTUはIPパケットの最大長
IPパケットはIPヘッダ(20バイト)+TCPヘッダ(20バイト)+データ
IPパケットで送信できる最大のデータ量(MSS(Maximum Segment Size)):1,460バイト(1,500-20-20) - TCP通信を開始する際にMSSを計算し、ホスト間で伝送可能な最大データ量を確認する。送信データ量がこの最大データ量を超える場合には、複数のパケットに分割して送信するフラグメンテーションが行われる。
過去問
ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午前2 問7
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午前2 問7(一部、加工あり)】
IPv4ネットワークでTCPを使用するとき,フラグメント化されることなく送信できるデータの最大長は何オクテットか。ここでTCPパケットのフレーム構成は図のとおりであり,ネットワークのMTUは1,500オクテットとする。また,( )内はフィールド長をオクテットで表したものである。
- 1,466
- 1,456
- 1,460
→正解です。 - 1,480
ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午後2 問4
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問4(一部、加工あり)】
図のイーサネットパケットのMTU(Maximum Transmission Unit)は、どの部分の最大長のことか。
- IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
→正解です。 - MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
- MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS
- プリアンブル+MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS