特徴
- SDN(Software-Defined Networking)とは、ネットワーク機器の設定や動作をソフトウェアによって集中的に制御し、ネットワーク構成を動的に変更することを可能とする技術の総称
- SDNを実現する技術は、各メーカが独自に開発しているものも多いが、標準規格としては業界団体であるONF(Open Networking Foundation)が策定するOpenFlowがある。
- ONFが定義するSDNのアーキテクチャは、アプリケーション、コントローラ、ネットワーク機器によって構成される。アプリケーションがApplication-Controller Plane Interace(ノースバウンドインタフェースとも呼ばれる)を介してコントローラに指示を出して、コントローラがData-Controller Plane Interface(サウスバウンドインタフェースとも呼ばれる)を介してネットワーク機器に指示を出す。
- OpenFlowは、コントローラとネットワーク機器との間でメッセージの交換を行うためのプロトコルを定義したもの
- OpenFlowを用いたネットワークでは、ネットワーク機器がデータ転送を行うための情報はコントローラから提供される。
過去問
高度共通 令和3年度 春期 午前1 問11
【出典:高度共通 令和3年度 春期 午前1 問11(一部、加工あり)】
ONF(Open Networking Foundation)が標準化を進めているOpenFlowプロトコルを用いたSDN(Software-Defined Networking)の説明として、適切なものはどれか。
- 管理ステーションから定期的にネットワーク機器のMIB(Management Information Base)情報を取得して、稼働監視や性能管理を行うためのネットワーク管理手法
→SNMP(Simple Network Management Protocol)の説明です。 - データ転送機能をもつネットワーク機器同士が経路情報を交換して、ネットワーク全体のデータ転送経路を決定する方式
→ダイナミックルーティングの説明です。 - ネットワーク制御機能とデータ転送機能を実装したソフトウェアを、仮想環境で利用するための技術
→VNF(Virtual Network Function:ネットワーク仮想化)の説明です。 - ネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し、コントローラと呼ばれるソフトウェアで、データ転送機能をもつネットワーク機器の集中制御を可能とするアーキテクチャ
→正解
ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問13
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問13(一部、加工あり)】
ONF(Open Networking Foundation)が定義するSDN(Software-Defined Networking) において、アプリケーション、コントローラ及びネットワーク機器に関する記述のうち、適切なものはどれか。
- OpenFlowは、コントローラの処理フローを定義したものである。
→OpenFlowは、コントローラとネットワーク機器との間でメッセージの交換を行うためのプロトコルを定義したものです。 - OpenFlowを用いたネットワークでは、ネットワーク機器がデータ転送を行うための情報はコントローラから提供される。
→正解 - アプリケーションは、Data-Controller Plane Interface(サウスバウンドインタフェースとも呼ばれる)を介して、コントローラに指示を出す。
→アプリケーションは、Application-Controller Plane Interace(ノースバウンドインタフェースとも呼ばれる)を介して、コントローラに指示を出します。 - アプリケーションは、ネットワーク機器に直接指示を出す。
→アプリケーションは、コントローラに指示を出して、コントローラがネットワーク機器に指示を出します。