特徴
- AES(Advanced Encryption Standard)は、NIST(米国国立標準技術研究所)により制定された共通鍵暗号方式の一つで、米国標準の暗号化方式として2000年に採用された。
- 無線LANの通信の暗号化やTLS通信で利用されている。
- 暗号化に用いるブロック長は128ビットの固定長
- 鍵長は、128/192/256ビットから選択可能
- 段数は鍵長によって決まり、鍵長128/192/256ビットに対し、段数10/12/14となる。
過去問
情報処理安全確保支援士試験 令和3年度 春期 午前2 問7
【出典:情報処理安全確保支援士試験 令和3年度 春期 午前2 問7(一部、加工あり)】
NISTが策定した、AESにおける鍵長の条件はどれか。
- 128ビット、192ビット、256ビットから選択する。
→正解 - 256ビット未満で任意に指定する。
→AESでは任意の鍵長を指定することはできません。 - 暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット長くする。
→AESでは鍵長と暗号化処理単位のブロック長とは関連がありません。 - 暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット短くする。
→AESでは鍵長と暗号化処理単位のブロック長とは関連がありません。
平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前2 問1
【出典:情報処理安全確保支援士試験 平成30年度 秋期 午前2 問1(一部、加工あり)】
AESの特徴はどれか。
- 鍵長によって、段数が決まる。
→正解 - 段数は、6段以内の範囲で選択できる。
→鍵長は選択できますが、段数は選択できません。 - データの暗号化、復号、暗号化の順に3回繰り返す。
→3DES(3 Data Encryption Standard)の説明です。 - 同一の公開鍵を用いて暗号化を3回繰り返す。
→AESは共通鍵暗号方式であり、公開鍵は使用しません。