特徴
- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)では、クライアントが最初にネットワークに接続した際に、ブロードキャストでDHCPディスカバリパケットを送信する。
クライアントとDHCPサーバがルータを介して別のネットワークに所属している場合、ブロードキャストによるDHCPディスカバリパケットのやり取りができない。
これを解決する機能がDHCPリレーエージェントである。 - DHCPリレーエージェントのやり取りは以下の通り。
- クライアントがDHCPメッセージをブロードキャストする。
- ルータに実装したリレーエージェントは、DHCPメッセージを受信するとユニキャストに変換してDHCPサーバに転送する。
- DHCPメッセージを受信したDHCPサーバは、応答メッセージをユニキャストでリレーエージェントに送信する。
- DHCPメッセージを受信したリレーエージェントは、ブロードキャストに変換してクライアントに転送する。
過去問
情報処理安全確保支援士試験 令和2年度 秋期 午前2 問18
【出典:情報処理安全確保支援士試験 令和2年度 秋期 午前2 問18(一部、加工あり)】
図のように、サブネット192.168.1.0/24にPCを接続し、サブネット192.168.2.0/24にあるDHCPサーバによってPCのIPアドレスの設定を行いたい。このとき、PCからDHCPサーバに対する最初の問合せの宛先IPアドレスとして、適切なものはどれか。ここで、PCからDHCPサーバに対する最初の問合せにはブロードキャスト通信が使われ、更に次の条件を満たす。
- 192.168.1.0
- 192.168.1.255
- 192.168.2.255
- 255.255.255.255
→正解
ネットワークスペシャリスト試験 令和元年度 秋期 午前2
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和元年度 秋期 午前2 問7(一部、加工あり)】
DHCPを用いるネットワーク構成において、DHCPリレーエージェントが必要になるのは、ネットワーク間がどの機器で接続されている場合か。
- スイッチングハブ
- ブリッジ
- リピータ
- ルータ
→正解です。