特徴
- VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)とは、同一のLANに接続された複数のルータやL3スイッチの冗長構成を実現するプロトコルで、デフォルトゲートウェイの障害を回避することができる。
- VRRPが実装されデフォルトゲートウェイとなっているマスタのルータやL3スイッチが故障すると、自動的にバックアップに切り替えられる。
- VRRPが実装されたルータやL3スイッチでは、共通の仮想IPアドレスや仮想MACアドレスが通常はマスタ側に割り当てられる。マスタ側が故障するとバックアップ側に瞬時に割り当てられることで、クライアントのデフォルトゲートウェイの設定を変えることなく障害を回避できる。
過去問
ネットワークスペシャリスト試験 令和元年度 秋期 午前2
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和元年度 秋期 午前2 問10(一部、加工あり)】
IPネットワークにおいて、クライアントの設定を変えることなくデフォルトゲートウェイの障害を回避するために用いられるプロトコルはどれか。
- RARP
→RARP(Reverse Address Resolution Protocol)は、ARPの逆で、MACアドレスからIPアドレスを取得するためのプロトコルです。 - RSTP
→RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)は、L2ネットワークでのループを回避するプロトコルであるSTPを改良し、STPでの30秒以上かかる経路収束時間を1秒程度に短縮したものです。 - RTSP
→RTSP(Real Time Streaming Protocol)は、動画などのリアルタイム性のあるストリーミングデータの配信制御を行うプロトコルで、データをダウンロードしながら再生することができます。 - VRRP
→正解です。