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【ネットワークスペシャリスト試験 令和5年度 春期 午後1 問2 No.3】

ネットワークスペシャリスト試験 令和5年度 春期 午後1 問2

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和5年度 春期 午後1 問2(一部、加工あり)】

[追加指示への対応]
 調査及び設計の結果について情報システム部長へ説明を行ったところ、PCでも映像を表示するよう指示があった。N主任は次の対応を行うことにした。

 PCに導入するソフトウェア製品は、映像を選択する方式として、デスクトップアプリケーション方式とWebブラウザ方式に対応している。デスクトップアプリケーション方式では、PC上でソフトウェア製品を起動し、ソフトウェア製品にIPカメラを登録すること及び登録済みのIPカメラを選択して映像を表示することができる。Webブラウザ方式では、PCのWebブラウザからカメラ管理サーバのWebページを開き、カメラ管理サーバに登録されたIPカメラを選択することによってソフトウェア製品が起動され、映像を表示することができる。
 N主任は、⑦デスクトップアプリケーション方式とWebブラウザ方式とを比較して、IPカメラの追加や更新における利点からWebブラウザ方式を採用することにした。
 N主任の設計は承認され、IPマルチキャストによる映像配信の導入が決定した。

下線⑥について、(a)設定を追加する機器名、(b)設定を追加するインタフェースの接続先機器名、(c)プロトコル名をそれぞれ答えよ。ここで、機器名は図1中の字句で、プロトコル名は本文中の字句で答え、複数該当する場合は全て答えよ。:(a)L3SW11、L3SW21、(b)L2SW11、L2SW21、(c)IGMPv3

⑥既設機器には、IPマルチキャストの設定を追加する
 レシーバに加え、PCでも映像を表示するための既設機器への設定追加の内容を問われています。
 なので、レシーバで映像を表示するための設定と同じ設定をすればいいでしょう。
 図1(N主任が考えたK市のネットワーク構成(抜粋))で、既設機器とレシーバ、PCの接続関係を確認します。

 そして、既設機器に対するレシーバ向けの設定としては、「L3SW11及びL3SW21では、マルチキャストルーティング用のプロトコルとして(:SSM)を有効化し、レシーバが接続されたL2SWと接続するインタフェースにおいて、IGMPv3を有効化する。」とあります。
 この内容から、L3SW11及びL3SW21で、PCが接続されたL2SW11、L2SW21向けインタフェースでIGMPv3を有効化すればいいということが分かるでしょう。

キ:復号

PCには、IGMPv3に対応し、映像データから映像へ()する機能をもつソフトウェア製品を新たに導入する。
 これも、PCで映像を表示するための機能としては、レシーバと同等な機能を有すればいいと考えられるでしょう。
 レシーバでは、「配信先であるレシーバは、マルチキャストパケットの映像データを映像へ復号し、大型モニターへ表示する。」とあるので、PCでも同じく映像データから映像へ復号する機能を有し、PC自身のモニターへ表示すれことになります。

下線⑦について、Webブラウザ方式の利点を25字以内で答えよ。:Webページを改修するだけで対応完了できる。

N主任は、⑦デスクトップアプリケーション方式とWebブラウザ方式とを比較して、IPカメラの追加や更新における利点からWebブラウザ方式を採用することにした。
 デスクトップアプリケーション方式とWebブラウザ方式の違いをIPカメラの追加や更新の観点で確認します。
 問題文の「デスクトップアプリケーション方式では、PC上でソフトウェア製品を起動し、ソフトウェア製品にIPカメラを登録すること及び登録済みのIPカメラを選択して映像を表示することができる。Webブラウザ方式では、PCのWebブラウザからカメラ管理サーバのWebページを開き、カメラ管理サーバに登録されたIPカメラを選択することによってソフトウェア製品が起動され、映像を表示することができる。」から、デスクトップアプリケーション方式ではソフトウェア製品にIPカメラを登録しますが、Webブラウザ方式ではカメラ管理サーバに登録されたIPカメラとあります。
 つまり、デスクトップアプリケーション方式は各PC上でIPカメラを登録するためPC分の操作が必要となるのに対し、Webブラウザ方式ではカメラ管理サーバのみでIPカメラを登録すれば済むことになります。
 Webブラウザ方式におけるIPカメラの登録方法については具体的な記述はありませんが、登録用のWebページがあるものと思われます。
 ただ、回答例「Webページを改修するだけで対応完了できる。」のようにWebページの改修と限定するのは少し疑問が残りました。

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