家庭でWiFi、いわゆる無線LANの環境を構築している方は多いのではないでしょうか
その場合、無線LANルータという機器が使われる場合が多いと思います。
無線LANルータには無線LANアクセスポイントという機能が内蔵されていて、無線から有線ネットワークへの中継を行っています。
多くの人が集まる場所である職場やホール、喫茶店などでは複数の無線LANアクセスポイントがあります。
アクセスポイントは電波の出力レベルに応じて一定のエリアをカバーしますが、エリア内の全てをカバーするためには複数のアクセスポイントが必要になるからです。
エリアをカバーする必要がある反面、適切に離れていて、使用するチャネルが重ならないように調整する必要がある
ちなみにチャネルとは無線周波数帯のことで、各アクセスポイントは1個のチャネルを割り当てています。
この調整を自動的に行ってくれるのが、無線LANアクセスポイントの自動調整という機能
最初に構築する時にも有効な機能ですが、構築した後でも有効です。
例えばアクセスポイントが故障した場合には、該当するエリアをカバーできるよう周辺のアクセスポイントが電波出力を上げるなどの再調整を自動で行います。
また、近くで別のアクセスポイントが設置されてチャネルが重なるようになった場合にも、自動的にチャネルの割り当てを再調整します。
無線LANアクセスポイントが電波状態を把握し自動的に設定を変え最適に動作する
なんて賢い、これこそAI的なものとか思われるかもしれませんが、少し違います。
自動調整といっても元になるパラーメータは数値などディジタル化されたもので、この数値になったらこうするとかのルールをあらかじめ決めて動作しているまでです。
ただ今後はAI的な機能を取り込み、あらかじめ状況を予測して最適な無線LAN環境とするようなものになっていくでしょうね。