呼量
呼量についての説明、過去問です。
呼量とは
- 呼量はアーランといい、単位時間当たりのトラフィック量を表す単位
- アーラン(Erlang)とは、電話トラフィック理論の創設者でアーランのB公式、C公式を示したA.K.Erlang氏にちなんだものです。
- 呼量(アーラン)は、呼数×平均回線保留時間で求められる
- 単位時間に1本の回線を100%利用したときのトラフィック量を1アーランとする
過去問
平成29年度秋期 ネットワークスペシャリスト試験
180台の電話機のトラフィックを調べたところ、電話機1台当たりの呼の発生頻度(発着呼の合計)は3分に1回、平均回線保留時間は80秒であった。このときの呼量は何アラーランか。
出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度秋期午前2問2
ア 4 イ 12 ウ 45 エ 80
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2017h29_2/2017h29a_nw_am2_qs.pdf
エ 80:正解
電話機180台、呼の発生頻度が3分(180秒)に1回、平均回線保留時間が80秒であることから、呼量は以下から算出できます。
180(台)×(1/180(秒))×80(秒)=180(アーラン)
または、1時間あたりのトラフィックとして計算する方法もあります。
1時間あたり1台の電話機に20回の発着呼が発生するので、回線使用時間の合計は以下のとおりです。
80(秒)×20(回)×180(台)=288,000(秒)
1時間は3,600秒なので、呼量は以下となります。
288,000(秒)÷3,600(秒)=180(アーラン)