CSMA/CD、CSMA/CA
特徴
- CSMA(Carrier Sense Multiple Access)とは、伝送路中にキャリア信号を検出(Carrier Sense)し、データの送信を制御する方式のこと。(キャリア信号とは電気信号のこと)
- 複数のノードが伝送媒体を共有して送受信を行うネットワーク(多元接続:Multiple Access)においては、ほぼ同時に複数のノードがデータを送信することがあり、その場合、伝送路上でデータが衝突してしまう。この衝突に関する制御方式として、有線LANではCSMA/CD、無線LANではCSMA/CAがある。
- CSMA/CD(CSMA with Collision Detection)は、有線LANの伝送路上での衝突を検出が可能であることを利用した方式
- CSMA/CA(CSMA with Collision Avoidance)は、無線LANの伝送路上での衝突を検出することが困難であることを前提にしたデータ送信の方式
過去問
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問2(一部、加工あり)】
CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として、適切なものはどれか。
- キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。
→正解 - 送信権をもつメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。
→トークンパッシング - データ送信中に衝突が起こった場合は、直ちに再送を行う。
→CSMA/CD方式に関するもので、衝突検出後の再送は、一定時間(ノードごとにランダムな時間)待ってからデータの送信を開始する。 - 伝送路が使用中でもデータの送信はできる。
→伝送路が使用中の場合には、データの送信は行わず、待機する。