特徴
- TCP(Transmission Control Protocol)は、OSI基本参照モデルのトランスポート層に位置する
- 再送タイムアウト時間を過ぎても確認応答を受信できなかった場合、送信側は再送処理を行う
- 「ウィンドウ」と呼ばれるバッファメモリで、通信の状況によって効率的な通信を実現し、ウィンドウサイズをバイト単位で指定する
- TCPヘッダのシーケンス番号によってデータの順序制御や再送制御が可能
- トランスポート層のプロトコルはデータを適切なプログラムへ届ける役割を担うので、通信を行うプログラムを識別するための送信元・宛先ポート番号がヘッダ部に存在する
過去問
ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午前2 問13
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午前2 問13(一部、加工あり)】
インターネットプロトコルのTCPとUDP両方のヘッダに存在するものはどれか。
- 宛先IPアドレス
→IPヘッダに含まれる情報です。 - 宛先MACアドレス
→イーサネットフレームのヘッダに含まれる情報です。 - 生存時間(TTL)
→IPヘッダに含まれる情報です。 - 送信元ポート番号
→正解です。
情報処理安全確保支援士試験 令和元年度 秋期 午前2 問20
【出典:情報処理安全確保支援士試験 令和元年度 秋期 午前2 問20(一部、加工あり)】
TCPに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- OSI基本参照モデルのネットワーク層の機能である。
→TCPはトランスポート層の機能です。 - ウィンドウ制御の単位は、バイトではなくビットである。
→ウィンドウ制御はバイト単位で行われます。 - 確認応答がない場合は再送処理によってデータ回復を行う。
→正解 - データの順序番号をもたないので、データは受信した順番のままで処理する。
→TCPヘッダのシーケンス番号によってデータの順序制御や再送制御が行われます。