【ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午後2 問1 No.5】

ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午後2 問1

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午後2 問1(一部、加工あり)】

[新社内システムの構成設計]
J主任は、スイッチのスタック機能を用いる方式を採用し、STP及びRSTPを用いない構成にすることにした。J主任が設計した新社内システムの構成を、図3に示す。

図3の構成について、STP及びRSTPを不要にしている技術を二つ答えよ。また、STP及びRSTPが不要になる理由を、15字以内で述べよ。:スタック、リンクアグリゲーション/ループがない構成だから

図3に示される社内システムの構成について、改めて、更改前の構成と比較してみましょう。

L3SW1とL3SW2でVRRPを構成し、内部NWではSTPを用いて経路を冗長化していました。
具体的には、例えば、L2SW3〜L3SW1〜L3SW2〜L2SW3のようなループ構成をとって経路の冗長化を図りつつ、STPによって論理的にループ構成にならないように対応しています。
図3の新社内システムの構成を確認すると、新L3SWはスタック化により論理的に1台となり、L2SW3〜スタックL3SW間はリンクアグリゲーションにより論理的に1本で接続することになります。
つまり、そもそもループ構成となっていないためSTPやRSTPが不要になります。
スタックとリンクアグリゲーションによって、STPやRSTPに比べ、回線帯域の有効活用や障害発生時の復旧を早く行うことができるようになります。