【ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問2】

ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問2

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ(一部、加工あり)】

CS-ACELP(G.729)による8kビット/秒の音声符号化を行うVoIPゲートウェイ装置において、パケットを生成する周期が20ミリ秒のとき、1パケットに含まれる音声ペイロードは何バイトか。

ア 20
イ 160
ウ 200
エ 1,000

この問題は、VoIP(Voice over IP) において、G.729(CS-ACELP)コーデックを使用した音声データの圧縮とパケット化の仕組みを理解しているかを問うものです。

ア:20

  • G.729の基本仕様
    ビットレート: 8kbps(キロビット毎秒)=8,000ビット/秒
    フレーム(パケット)生成周期: 20ミリ秒(=0.02秒)
  • 1パケットあたりの音声データ量(ビット数)
    8,000ビット/秒×0.02秒=160ビット
  • バイトに換算
    160ビット÷8=20バイト
    → つまり、1パケットには20バイトの音声ペイロードが含まれることになります。
  • G.711(未圧縮)のようなコーデックでは、8,000サンプル/秒 × 8ビット = 64kbps になるため、20ミリ秒あたり160バイトのペイロードになります。これと混同しないように注意が必要です。