【ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3】

ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問3

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ(一部、加工あり)】

1時間当たりの平均通話回数が60で、平均保留時間は120秒である。呼損率を0.1にしたいとき、必要な回線数は最低幾らか。ここで、表中の数値は加わる呼量(アーラン)を表す。

ア 3
イ 4
ウ 5
エ 6

この問題を解くためには、アーラン値(呼量)を基に、必要な回線数を求めます。与えられたデータに基づいて、呼損率を0.1にするために必要な回線数を計算します。

イ:4

  • 1時間当たりの平均通話回数:60回
  • 平均保留時間:120秒(2分)
  • 呼損率:0.1(つまり、通話の10%が回線不足で切断される)

まず、通話量(アーラン値)を計算するために、通話時間を求めます。
アーラン値は、通話の負荷を示す指標です。これを求めるためには、平均通話時間を用います。

  • 平均通話時間(秒) = 通話回数 × 平均保留時間
    • 60回 × 120秒 = 7200秒(1時間当たりの総通話時間)

これをアーラン値に変換するため、1時間は3600秒なので、「アーラン値(A) = 7200秒 ÷ 3600秒 = 2アーラン」となります。
与えられたデータに基づいて、呼損率が0.1のときに必要なアーラン値を満たす回線数を求めます。
表からアーラン値2に最も近いのは回線数4(アーラン値:2.045)になります。