【ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問16】
ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問16
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ(一部、加工あり)】
Webコンテンツを提供する際にCDN(Content Delivery Network)を利用することによって、副次的に影響を軽減できる脅威はどれか。
ア DDoS攻撃
イ Man-in-the-Browser攻撃
ウ パスワードリスト攻撃
エ リバースブルートフォース攻撃
ア DDoS攻撃
- DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)とは、多数のコンピュータを使ってターゲットとなるサーバやネットワークに大量のトラフィックを送りつけ、サービスを停止させる攻撃です。
- CDNは、コンテンツを分散した複数のサーバにキャッシュして、ユーザーに最も近いサーバからコンテンツを提供する仕組みです。
- この分散配置によって、攻撃トラフィックを分散し、特定のサーバやネットワークに過負荷がかかりにくくなります。その結果、DDoS攻撃の影響を軽減することができます。
その他の選択肢は以下のとおりです。
- 「イ Man-in-the-Browser攻撃」
Man-in-the-Browser攻撃は、攻撃者がユーザーのブラウザにマルウェアを仕込んで、インターネットバンキングなどのセッションを盗み見たり、改ざんしたりする攻撃です。CDNはブラウザ内での操作には直接関与しないため、この攻撃を軽減することはできません。 - 「ウ パスワードリスト攻撃」
パスワードリスト攻撃は、攻撃者が一般的なパスワードをリスト化して、対象のアカウントに対してブルートフォース攻撃を行う手法です。CDNはパスワード管理や認証プロセスに関与しないため、この脅威には効果がありません。 - 「エ リバースブルートフォース攻撃」
リバースブルートフォース攻撃は、攻撃者が多くの異なるアカウントに対して、少数のパスワードを使ってログインを試みる攻撃です。これもCDNの機能とは直接関係がなく、影響を軽減することはありません。