LDAP
特徴
- LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)とは、ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルの一つで、ディレクトリツリーへのアクセス手順や、データ交換フォーマットを規定している。
- ディレクトリサービスとは、ネットワーク上のコンピュータの利用者や機器など、リソース(資源)に関する情報(所在、属性、設定など)を統括的にサーバのデータベースで管理・検索できる仕組み。利用者アカウントをディレクトリに登録し、複数のコンピュータで共用することが可能となる。
- LDAPは、ITU-T勧告のX.500(電子ディレクトリサービスに関するコンピュータネットワーク標準規格群)のDAPの仕様を簡素化(←Lightweightとあるように)したもの
- LDAPサーバのディレクトリ情報ツリーをDIT(Directory Information Tree)の最上位のエントリには、各LDAPサーバで異なる属性情報をもつ特別なエントリとしてルートDSE(Directory Server Entry)がある。
- LDAPでは、通常TCPを使用し、ポート番号に「389」が割り当てられる。
過去問
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問9(一部、加工あり)】
LDAPの説明として、適切なものはどれか。
- OSIのディレクトリサービスであるX.500シリーズに機能を追加して作成され、X.500シリーズのプロトコルを包含している。
→X.500を簡素化したもの - インターネット上のLDAPサーバの最上位サーバとしてルートDSEが設置されている。
→ルートDSEは、各LDAPが管理するDITの最上位にあるエントリ - ディレクトリツリーへのアクセス手順や、データ交換フォーマットが規定されている。
→正解 - 問合せ処理を軽くするためにTCPは使わずUDPによって通信し、通信の信頼性はLDAPプロトコル自身で確保する。
→TCPで信頼性で担保する