MTU
特徴
- MTU(Maximum Transmission Unit)は、イーサネットパケット(フレーム)によって送信できる最大のデータ量のこと
- イーサネットフレームは「MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ」で構成されるが、MTUは「IPヘッダ+TCPヘッダ+データ」の部分の最大長である
- イーサネットフレームの最大長:1,518バイト
MACヘッダ:14バイト(宛先MACアドレス(6バイト)+送信元MACアドレス(6バイト)+タイプ(2バイト))
FCS:4バイト
MTU:1,500バイト - MTUはIPパケットの最大長
IPパケットはIPヘッダ(20バイト)+TCPヘッダ(20バイト)+データ
IPパケットで送信できる最大のデータ量(MSS(Maximum Segment Size)):1,460バイト(1,500-20-20) - TCP通信を開始する際にMSSを計算し、ホスト間で伝送可能な最大データ量を確認する。送信データ量がこの最大データ量を超える場合には、複数のパケットに分割して送信するフラグメンテーションが行われる。
過去問
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問4(一部、加工あり)】
図のイーサネットパケットのMTU(Maximum Transmission Unit)は、どの部分の最大長のことか。

- IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
→正解 - MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
- MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS
- プリアンブル+MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS