BGP
特徴
- BGP(Border Gateway Protocol)は、インターネットにおいて、AS間の経路制御に用いられるプロトコル
- AS(Autonomous System:自律システム)とは、一つの管理主体が保有・運用している独立したネットワークのことで、インターネットは主に複数のインターネットサービスプロバイダ(ISP)のネットワークが相互接続されている。
- ルーティングプロトコルは、AS内の経路制御に用いられるIGP(Interior Gateway Protocol)と、AS間の経路制御に用いられるEGP(Exterior Gateway Protocol)に分けられ、EGPの代表例がBGPである。
- BGPはパスベクタ型のルーティングプロトコルで、AS間で経路表を交換して、コストが最小となる経路を選択する。ここで、コストはASの管理者が経路の優先度をパス属性(Path Attribute)として設定することができ、柔軟に経路選択を制御できる。
過去問
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成30年度 秋期 午前2 問5(一部、加工あり)】
インターネットにおいて、AS(Autonomous System)間の経路制御に用いられるプロトコルはどれか。
- BGP
→正解 - IS-IS
→Intermediate System to Intermediate System:IGPの一つで、OSPFと同様なリンクステート型のルーティングプロトコル - OSPF
→Open Shortest Path First:IGPの一つで、コスト(リンクの帯域幅からの自動算出、または、任意な値に設定)が最小となる経路を選択するリンクステート型のルーティングプロトコル。中規模から大規模ネットワークで使用される。 - RIP
→Routing Information Protocol:IGPの一つで、ホップ数(経由するルータの個数)が最小となる経路を選択する距離ベクトル方式で動作するルーティングプロトコル。小規模ネットワークで使用される。