スパニングツリー

 スパニングツリーの特徴、過去問例です。

特徴

  • STP(Spanning Tree Protocol)
  • IEEE 802.1dとして標準化
  • データリンク層のプロトコル
  • 物理的にループ状のネットワークでは、ブロードキャストストーム(ブロードキャストフレームがループ内を周回し続け、ネットワークを破綻させる)が発生させてしまう。これを回避するために、STPではルールートブリッジを根とした論理的なツリー構造のトポロジとして扱う。
  • STPにより、ネットワークが正常な場合はループを回避しつつ、障害時には迂回経路での通信を維持させることができる。
  • STPを有効化したブリッジ(L2スイッチ)間では、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)という制御フレームをやり取りする。BPDUには、ブリッジの優先順位とMACアドレスを組み合わせたブリッジIDがあり、この値が最も小さいブリッジがルートブリッジに選出される。
  • ループを検出すると、ルートブリッジから論理的な距離が最も遠いブリッジのポートを遮断することで論理的なツリー構造とする。
  • 定期的なBPDUの交換でネットワークの変化を検知すると、再計算により、遮断ポートの開放や変更を行うことで最適な通信経路を維持する。

過去問

平成29年度秋期ネットワークスペシャリスト試験

スパニングツリープロトコルに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。
イ ブリッジ間に複数経路がある場合、同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。
ウ ブロードキャストフレームを、ブリッジ間で転送しない利点がある。
エ ルートブリッジの決定には、ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午前2 問5】
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2017h29_2/2017h29a_nw_am2_qs.pdf

ア OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。:STPはデータリンク層のプロトコルです。
イ ブリッジ間に複数経路がある場合、同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。:ブリッジ間に複数経路があるということは、ループ構成になっているということです。STPでは、フレームがループしないように一つの経路でフレーム転送するようにします。この記述はリンクアグリゲーションに該当します。
ウ ブロードキャストフレームを、ブリッジ間で転送しない利点がある。:STPを実装してもブロードキャストフレームは転送します。ネットワーク全体としてSTPが機能して、結果的に、特定のブリッジ間でのみブロードキャストフレームを転送しなくなることはありますが、その場合はブロードキャストに限らず、BPDUフレームを除く全ての通信が転送されません。
エ ルートブリッジの決定には、ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。:正解です。

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