OSPF
特徴
- OSPF(Open Shortest Path First)は、ルーティングプロトコルの一つで、ルータ間で経路情報を交換して最短経路を決定する際に利用される。
- 自律システム(AS:Autonomous System)内部での経路選択を行うIGP(Interior Gateway Protocol)の一つで、リンクステート型のルーティングプロトコルである。
- リンクステート型は、各リンクに対して回線の帯域幅から算出されたコストが付与され、コストの合計値が最も小さくなるものが最適経路として選択される。
過去問
ネットワークスペシャリスト試験 令和元年度秋期 午前2 問2
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和元年度 秋期 午前2 問2(一部、加工あり)】
図は、OSPFを使用するルータa〜iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を、拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。xとyに設定するコストとして、適切な組合せはどれか。ここで、図中の数字はOSPFコストを示す。
イ
→正解
拠点1と拠点3の通信でWAN1経由での最小コストは170(a→b→e→h→i)です。WAN2経由のコストが170より大きくするには、x、yともに30以上とする必要があります。
拠点2と拠点3の通信でWAN1経由での最小コストは190(c→b→e→h→i)です。WAN2経由のコストが190より小さくするには、x、yともに30以下とする必要があります。
したがって、x=30、y=30となります。