【ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問13】

ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問13

【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和6年度 春期 午前Ⅱ(一部、加工あり)】

 ネットワークを構成するホストのIPアドレスとして用いることができるものはどれか。

ア 127.16.10.255/8
イ 172.16.10.255/16
ウ 192.168.255.255/24
エ 224.168.10.255/8

イ 172.16.10.255/16

 以下のようなIPアドレスは、ホストに割り当てられません

種類説明
ネットワークアドレスサブネットの先頭のアドレス。ホスト部がすべて0
ブロードキャストアドレスサブネットの末尾のアドレス。ホスト部がすべて1
ループバックアドレス(127.0.0.0/8)自ホスト内の通信に使う。外部通信には使えない
マルチキャストアドレス(224.0.0.0~239.255.255.255)複数ホストへの配信用。通常のホスト通信には使えない
  • アドレス範囲:172.16.0.0 ~ 172.16.255.255
  • サブネット:/16 → ホスト部は下位16ビット
  • この中で .255 で終わるアドレスがブロードキャストになるかはサブネットマスクによる
  • ここでは /16 なので、172.16.255.255 がブロードキャストで、172.16.10.255通常のホストアドレスとして利用可能

その他の選択肢は以下のとおりです。

  • 「ア 127.16.10.255/8」
    • 127.0.0.0/8 はループバックアドレス
    • これはホスト自身との通信(例:ping 127.0.0.1)に使われ、外部通信には使えないため、ホストアドレスとして不適切です。
  • 「ウ 192.168.255.255/24」
    • /24 → ホスト部は下位8ビット → 範囲:192.168.255.0 ~ 192.168.255.255
    • この中で .255 はブロードキャストアドレスのため、ホストには割り当てされません。
  • 「エ 224.168.10.255/8」
    • 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 はマルチキャストアドレスのため、ホストには割り当てられません。