MXレコード
特徴
- MX(Mail Exchange)レコードは、DNSにおいて電子メールを扱うサーバのホスト名を指定するもの
- DNSで管理するドメインの範囲のことをゾーンと呼び、ゾーンに関する様々な情報を記述した設定ファイルをゾーンファイルという。
- ゾーンファイルで各情報を定義した一連のデータを資源(リソース)レコードといい、外部からの問合せに応じて提供される。
- ゾーンファイルで定義する情報の種類には、NSレコード(ドメインを管理するネームサーバ)、Aレコード(ホスト名に対応するIPアドレス)、CNAMEレコード(ホスト名の別名)、PTRレコード(IPアドレスに対応するホスト名)、MXレコード(ドメインのメールサーバ)などがある。
- 資源レコードのフォーマットはRFC1035で規定されていて、「”NAME” “TTL” “class” “type” “prefernce” “RDATA”」となっている。資源レコードの種類は”type”で示され、例えば”type”の値が「MX」の場合はMXレコードを示す。
- MXレコードでは、”NAME”にドメイン名、”RDATA”にメールサーバ名を指定する。例えば「example.com IN MX 10 mail.example.com」となる。
過去問
ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午前2 問2
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 令和3年度 春期 午前2 問2(一部、加工あり)】
DNSのMXレコードで指定するものはどれか。
- エラーが発生したときの通知先のメールアドレス
→これはSOAレコードで指定します。 - 管理するドメインへの電子メールを受け付けるメールサーバ
→正解です。 - 複数のDNSサーバが動作しているときのマスタDNSサーバ
→これはSOAレコードで指定します。 - メーリングリストを管理しているサーバ
→これはMXレコードで指定するものではありません。
ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午前2 問6
【出典:ネットワークスペシャリスト試験 平成29年度 秋期 午前2 問6(一部、加工あり)】
DNSゾーンデータファイルのMXレコードに関する記述のうち、適切なものはどれか。
- 先頭フィールド(NAMEフィールド)には、メールアドレスのドメイン名を記述する。
→正解です。 - プリファレンス値が大きい方が優先度は高い。
→プリファレンス値が小さい方が優先度は高くなります。 - メール交換ホストをIPアドレスで指定する。
→Aレコードに関する記述です。 - メールサーバの別名を記述できる。
→CNAMEレコードに関する記述です。